自社の商品は伝統?伝統と伝承の違いを把握する。

老舗 伝統 経営

日本の老舗企業の数は、世界でも群を抜いて多いです。
老舗企業=「伝統」とも考えられ、現在日本では国として「伝統」を世界に押し出しています。

さて、伝統という言葉の類語に「伝承」という言葉もあります。
同じ意味合いで話されることが多いこれらの言葉ですが、細かく見ると実は似て非なるものなのです。

そして、伝統と伝承を混同して商売をしてしまっている会社が多くあります。

かつては盛り上がっていた時代もあったのに、今ではすっかり新しい産業に追いやられてしまっている。
事業承継もしたいのに、右肩下がりの現状では人材を探すこともできず廃業までのタイムリミットが近づいている。

こういった状況は、伝統と伝承の言葉を混同してしまっているから起きてしまっているのかもしれません。

それでは「伝承」と「伝統」の言葉の違いについて解説していきます。

伝承とは

昔の慣習や文化、知識、技術などがそのままの形で引き継がれることを言います。
歴史的観点から重要な財に関しては、世の中が変わっていったとしても、ありのままの姿で残す必要があります。

こういった製品は研究者などにとってもなくてはならないモノです。
世の中に受け入れられる、受け入れられないは関係なく、いわば文化財を絶やさないことを目的とした「保全事業」とも言えます。

伝統とは

一方で、伝統とは昔の慣習や文化、知識、技術を踏襲しながら、新しい時代や異なる地域・人に合わせる(古きと新しきを統べる)ことを指します。

良いところ、守るべきところはしっかりと引き継ぎながらも、新たな挑戦を繰り返し積み上げていくのが伝統です。

まとめ

変化の時代にあって業界のしがらみや慣習に囚われている会社が多くあります。
そのためにどこか「古臭い」商売になってしまい、買い手も若手も減ってしまうという状況に陥ってしまっています。

一方で生き延びている老舗企業は、これまでの文化を大事にしながらもうまく現代に溶け込むことができています。

伝承と伝統の間に良し悪しはなく、正解不正解もありません。
あなたは今後、どちらを価値として世に提供していきますか?