「商品」と”製品” “作品”との違いを意識する。

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あなたの会社では、日々新しい商品を製造したり開発したりしていると思います。
しかし、今あなたの手元にあるモノは本当に「商品」なのでしょうか?

商売に関わるプレイヤーで必要不可欠な人物が二人います。
それは”売り手”と”買い手”です。

「何を当たり前なことを?」と思われる方が殆どだと思いますが、実は意外と意識できていない売り手が多いんです。
ここが理解できていないと、折角新しいモノを開発・製造しても中々売れず、在庫を抱えてしまうことになってしまいます。

それではこの3つの言葉の違いを確認していきましょう。

 

商品とは?

読んで字のごとく、商いを行う為の品です。
つまり、商品とはモノが出来る過程から買い手に届くまで全てがデザインされたアイテムのことを言います。
「モノが出来る過程から買い手に届くまでの全てをデザイン」することを、”マーケティング”と呼びます。
つまりしっかりマーケティングされたモノのことを”商品”というのですね。

具体的には製品(Product)、価格(Price)、販売チャネル(Place)、販促(Promotion)の大きく4要素が、”商品”という言葉の中には詰まっています。
因みにマーケティング用語ではこれらの要素の頭文字をとって、”4P”と言われています。

 

製品とは?

”製品”とは、”商品”の項で説明した4Pのうちの”Product”に当たります。
とにかく作れるものを作ってみた。というのが製品になります。
製品と商品の混同は、これまで下請けとしてビジネスを成り立たせていた会社に多くみられます。

「右肩下がりの状況を打破する為に、取り敢えず作れるモノを作ったがどうにも売れない…」

こういった状態に陥ってしまうのは、Productのみを用意し他の3要素を無視してしまっているからに他なりません。

作って終わりなのではなく、「どこで、誰に、いくらで、どんなものを」売るのかということをしっかりイメージしましょう。
さもなくば、折角の製品が在庫となってしまうリスクが大いにあります。

 

作品とは?

”作品”は前項の製品とよく似たもので、特に伝統(工芸)品を扱う老舗に多くみられます。
とにかく己の持てる技術の粋を集め、上質な材料を使って作った最高傑作。
こんなにも”良い物”なのだから必ず売れるはずなのに中々売れないというものです。

あなたはアーティストなのではなく、商売人であるわけです。
商売には必ず買い手がプレイヤーとして存在します。
確かにあなたの作ったモノは凄く良いものです。
しかしながら、それで買ってくれる人が直ちに現れるとは考えにくいです。
(※敢えてこういった戦略を採る場合は別ですが。)

安定的な柱を構築できるまで、知名度が上がるまでは、買い手に受け入れられるモノとは何かをしっかりとイメージしましょう。

 

まとめ

さて、あなたの手元にあるモノは本当に「商品」でしょうか?
これを機会に改めて自社製品を見つめ直し、是非買い手に受け入れられる商品作りを行ってください。